第4話 初雪のお話
〜いざ出陣!! |
2004年10月27日(水) 曇り |
今朝、たかつえに雪が降りました!!たかつえスキー場のゲレンデが白い雪をかぶっていて驚きました!ついにスキーシーズンの始まりを感じさせる季節になってきましたね。たかつえから見える会津駒ヶ岳もうっすらと雪で覆われ、冬の訪れを間近に感じます。 |
|
|
ここに暮らす者としては、待ちに待った初雪を喜ぶ気持ちと、またついにあの季節が来てしまった・・・と切ない気持ちでした。スキーの季節が待ちきれない方もたくさんいらっしゃると思いますが、雪国には雪国ならではの大変さがあるのです。まず、雪が降ると大変なのが除雪。朝起きて1m程も積もっていると頭をかかえてしまいます・・・。
車が雪に埋もれて出られなくなることもしばしば。家の前の除雪や車の雪下ろし。とにかく大変!うわぁぁぁぁぁと叫びたくなります。 |
去年の冬も何度スリップしたことか・・・。何度助けを呼ぼうと思ったか・・・。(実際に、一度車が動けなくなっているところを見知らぬ人に助けて頂きました。ありがとう、お兄さん)
ここ、南会津は日本でも有数の豪雪地帯と言われています。吹雪のときなど、ほとんど映画「ホワイトアウト」状態です。(あの撮影現場は実は南会津の只見町 田子倉ダムで撮影されています。>>南会津ロケ誘致ネットワークへ)
運転していても前は見えない、滑るなどなど、冬は楽しみもいっぱいですが、住んでいると大変なことも。ちょっとだけ、去年の雪下ろしの出来事をお話しましょう。 |
去年の冬、家の屋根の雪下ろしをしていたときのこと。親切な大家さんのおばちゃんが手伝ってくれ、2人で屋根に上ったり降りたりしながら一生懸命雪を下ろしていました。
雪国育ちですが、なにせ箱入り娘で大事に育てられた(?)ものですから、雪下ろしや雪かきなどほとんどしたことがありません。そんな私を案じておばちゃんが慣れた感じで屋根の上に上っていき、私は屋根の下(下とはいっても屋根も低いし、雪が積もっていることもあり、自分の肩あたりに屋根がありました)で雪をかいていました。突然ギシギシという音がし、何か嫌な予感がすると思いきや、屋根の上のかたまった雪とともにおばちゃんが降ってきました!!! |
|
もちろん、おばちゃんは屋根から逆さまに雪の上に落ち、私は落ちてきた雪に埋もれ、どうにもこうにも出来ない状態。「だいじょうぶかー?」「だいじょうぶでーす」お互い生死を確認することができると、励まし合いながらなんとか自力で起きあがりました。その時の状況と言ったら・・・。雪で動けなくなりながら、楽しかった日々のことなどが走馬燈のように頭を駆け抜けていきました。両親に連れて行ってもらった遊園地・・・。友達と行った旅行・・・。初めて飲んだお酒の味・・・。あー、雪山で遭難する時ってこんな感じなのかな?などと思いながら・・・。初めて雪で死んでしまうと思った出来事でした・・・。 |
こんな風に雪国に住んでいると毎日が雪との戦いなのです!!そんな戦いの中で、昔の人たちは雪国で暮らす知恵をたくさん生んできたんですね。かんじきや曲がり屋などはどれも雪国ならではの生活の知恵だと思います。ここにいると自然の良さもわかりますが、その分自然の厳しさも思い知らされます。
そんな雪深い地で学ぶこともたくさんあります。雪とは切っても切れない縁のこの会津地方。その中での生活習慣や文化を学ぶのもまた楽しいと思います。
今年の冬も厳しい自然との闘い!気合いをいれていざ出陣!!
|
|
第4話 初雪のお話〜 いざ出陣!!終わり |
|
←前回へ |
|