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群馬県の沼田市から、尾瀬沼を通って福島県の会津若松へ至る道は群馬側からは会津街道、福島側からは沼田街道と呼ばれ、その昔会津と上州を結ぶ交易路とされていました。
 交易が盛んに行われていたのは、徳川時代(1600年頃)のことで、初代沼田城主の真田信幸が戸倉に関所を設けたのち、路の整備を行ったとされています。交易された物資は、会津側からは米や酒、上州側からは油や塩・日用雑貨などで、尾瀬沼のほとりの三平下のあたりで中継されていました。
 また、幕末の戊辰戦争(1868年)の際には会津軍と征東軍が会戦しますが、最後まで抵抗した会津軍は、沼田街道を通って征東軍が侵攻してくることに備え、大江湿原に防塁を築きました。その名残りが現在でも大江湿原に馬蹄型として見られますが、結局は会津軍は尾瀬を越え、戸倉で交戦になったため、この防塁が使われることはありませんでした。
 春や秋に大江湿原を訪れると、草があまり生えていないのでこの防塁が見つけやすくなります。みなさんで探してみて下さい。

 

☆調べてみよう!

□質問1 交易のための物資は、何によって運ばれていたでしょう?

□質問2 現在もこの街道の面影を残す道があります。それは尾瀬のどこの登山道でしょうか?

★学習コース
@ コース9.七入 → 沼山峠休憩所 → 七入駐車場(バス利用)
A コース10.七入 → 沼山峠休憩所 → 尾瀬沼ビジターセンター
         → 沼山峠休憩所
B コース11.沼山峠休憩所 → 尾瀬沼ビジターセンター → 沼山峠休憩所
         → 七入


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