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★回答★
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テーマ1 2.尾瀬沼は沼尻から流れ出て沼尻川となり、尾瀬ヶ原の中田代からヨッピ川と合流して赤川となって平滑ノ滝、三条ノ滝に落ち、只見川となって後、阿賀野川に合流し、日本海へと注ぎ出ています。 |
テーマ2 1.登山道沿いの木の幹もしくは枝に、赤色のペンキやリボンで道しるべを付けています。 2.これは「アカシボ(赤渋)」といいます。アカシボの現象は正確な原因がわかっていませんが、中に鉄分が含まれることと、春先の気温の上昇で赤褐色の藻類が多量に発生することで赤色に見えるのではないか、という説が最も有力視されています。 3.「ニッコウキスゲ」という花です。ニッコウキスゲは夏を代表する花ですが、その昔は尾瀬といえばミズバショウよりもニッコウキスゲの方が人気が高かったそうです。7月20日頃になると湿原はこの花で埋め尽くされ、まるで黄色のじゅうたんを敷いたようになります。 4.木々の紅葉のように草が色づくことから「草紅葉」と呼ばれ、この時期はミズバショウ、ニッコウキスゲシーズンの次に登山客が多く訪れます。 |
テーマ3 |
テーマ4 沼尻湿原:ミズバショウ、ショウジョウバカマ、ヒメシャクナゲ、チングルマ、トキソウ、サワラン、モウセンゴケ、ヒツジグサ(池糖)、キンコウカ、アキノキリンソウなど 尾瀬沼南岸(林内):カラマツ、ダケカンバ、ナナカマド、オオシラビソ、コメツガ、イチイ、ムラサキヤシオ、ゴゼンタチバナ、ギンリョウソウ、マイヅルソウなど 水中:ヨシ、ミズドクサ、ジュンサイ、フトイ、ミツガシワなど 燧ヶ岳:下部の林にはブナが多く、上部に行くにつれてオオシラビソ・トウヒといた針葉樹に生え替わり、森林限界(気温が低いなどの影響で森林に発達できない環境のことをいう)を迎えてから上はダケカンバ、ミヤマハンノキとなり、山頂付近ではハイマツ帯となります。
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テーマ5 尾瀬の湿原にある大小の池のことをいいます。ふつうの池と違う点は、底まで泥炭でできているという点です。池糖の成り立ちは、蛇行した川の氾濫(はんらん)で切り離された三日月湖のようなものや、湿原のくぼ地に水がたまったものと考えられます。前者は細長く、岸辺がなめらかなのに対し、後者は凹凸に富み浅く、池の中に浮島や固定島が見られます。 池糖には流れがなく水が淀んでいることや、夏になると酸性の強い水になることから魚は棲めませんが、アカハライモリやモリアオガエルなどの両生類が産卵したり、生活に利用しています。 |
テーマ6 |
テーマ8 ミズゴケはその名の通り苔の仲間です。泥炭(湿原)の表面に繁茂し、他の植物に覆われてしまっているため、あまり目立つ存在ではありません。ミズゴケは体の大部分が水でできています。細胞に開いた穴からたくさんの水分を吸収し、さらにその水分を蓄えることができるので、触れてみるとまるでスポンジのような感触です。尾瀬にはこのミズゴケが21種類確認されています。 ミズゴケの上に根を張る植物は、ここから水分を吸収しています。このミズゴケのおかげで、湿原の植物は夏の炎天下の中でもひからびずにいられるのです。 |
テーマ9 1.苞の中にある、とうもろこしのような黄色い部分です。粒状のものひとつひとつが花になります。 2.尾瀬ではツキノワグマが食べるといわれています。特に春先は、冬眠から目覚めたツキノワグマはお腹に排泄物がたまっているため少量の毒が含まれるミズバショウを食べ、わざとお腹を下して中のものを出すそうです。私たち人間で言うところの「下剤」代わりなんですね。 3.ミズバショウの種は、ほぼ未消化のまま糞とともに外に出ます。ツキノワグマは一定の場所でのみ食事をとるのではなく、何十キロも移動しながらエサを探し、その間に排泄するので自然と種がばらまかれることになります。その種が発芽すると、結果的にミズバショウの分布の範囲が広がることになるのです。 4.ザゼンソウという植物です。濃い紫色をしており、葉が開く前に花をつける点が異なりますが、花期はミズバショウとほぼ同じです。尾瀬ヶ原の下田代付近で多く見られ、尾瀬沼にはありません。 |
テーマ10 食虫植物のモウセンゴケは、湿原から得られる栄養だけでは育つことが難しいため、虫から必要な栄養を摂取しています。写真のナガバノモウセンゴケは、1枚の細長い葉から赤色の『腺毛(せんもう)』と呼ばれる毛がたくさん生えています。腺毛の先からはネバネバした消化液を出し、これにとまった虫は体がくっついてしまい身動きがとれなくなります。その後何日もかけ、じっくりと体を溶かしながら吸収するのです。 尾瀬にはナガバノモウセンゴケ、モウセンゴケ、ムシトリスミレ、コタヌキモなどの食虫植物が生育しています。 |
テーマ11 1.『ヤマネ』という動物です。ヤマネは一科一属でほかに仲間がなく、国の天然記念物に指定されているため捕獲が禁止されています。 2.シカです。シカは特にミツガシワを好んで食べますが、このとき根元からほじくり返してしまうため、数の減少などミツガシワに与える悪影響が懸念されています。さらに近年、尾瀬ではシカの数が増加傾向にあり、尾瀬を守る人々の手によって対策が検討されています。シカが増えた原因は、尾瀬にはエサとなる笹が多いことや地球温暖化による越冬地拡大(寒さに耐え生き延びられるシカが増えてきた)などが考えられています。 3.ツキノワグマは雑食性で昆虫や植物(ブナの実も好物です)を主食としています。 4.「死んだふり」「走って逃げる」などの説は間違いです。最も良いとされている方法は「目を見てゆっくりと後ずさりしながら逃げる」です。 |
テーマ12 1.燧ヶ岳や至仏山などの高山では主に次のような鳥が棲息しています。イワヒバリ、ホシガラス、カヤクグリ、ハリオアマツバメ、トビなど。 2.います。 都会で見られるカラスはハシブトガラスとハシボソガラスですが、尾瀬にもその両方がいます。これらはもともと尾瀬にいたのではなく、人が生活し出したり登山者が訪れるようになってから入り込んできたので、「侵入種」となります。 3.ツバメは尾に深い切れ込みがあり、喉元に赤い色が入っています。これに対しイワツバメは尾の切れ込みが浅く、喉のあたりからお腹にかけては白くなっています。また、体の大きさもイワツバメの方がやや小さめです。 |
テーマ13 2.尾瀬沼ではその昔、ボートや渡し船があり、登山者も利用することができました。しかしその後、特別保護地区、特別天然記念物に指定されたことを受け、ボートは昭和42年に、渡し船は昭和47年に廃止されています。 3.トンボの幼虫のころはヤゴといい、川など水中で暮らします。 |
テーマ14 1.物資は馬の背にくくりつけて運ばれていました。その頃の登山道は今ほど整備されていませんでしたから、重たい米や酒をくくられて山道を行くのは馬も苦労したことでしょう。 2.沼山峠から七入へと抜ける登山道で、道行沢という沢沿いに歩いてゆきます。この登山道には木道が敷かれていませんが、人が少なく、新緑・紅葉の時期ともにたいへんきれいな山道となっています。 |
テーマ15 1.尾瀬内の公衆トイレには募金箱が設置されており、利用した人がお金を入れるようになっています。尾瀬の公衆トイレには莫大な維持・管理費が必要で、利用者の払うトイレチップはこれらの一部負担金として利用されています。 2.尾瀬沼にはビジターセンターの近くに2つの公衆トイレがあり、大きい方のトイレは平成10年に整備され、小さい方は昭和60年頃に設置、2年前には新しく建て直されています。 3.昭和47年から尾瀬のすべての山小屋で使用禁止とされました。 |
テーマ16 1.材木はカラマツでできています。カラマツは樹脂が多く、水に浸かっても腐りにくいという利点があります。 2.場所によって違いますが、木道の設置費は約12万円(一歩ではおよそ2万円)もします。木道は7〜8年周期で新しいものと取り替えられています。 3.およそ60kmです(複線含む)。 4.現在では福島県側は福島県が、群馬県側では群馬県と東京電力がそれぞれつくっています。また、かかる費用の半分は環境省が負担しています。 5.木材の運搬にはヘリコプターが利用されています。古くなった木材は尾瀬の外へ搬出されています。 |
テーマ17 1.尾瀬では平成12年まで山小屋で出るゴミは各地区の焼却炉で燃焼処理され、灰だけをヘリコプターで運び出していました。しかし、ダイオキシンなどによる環境への影響が配慮され、翌年から尾瀬内のすべての焼却炉が撤去されました。 現在では尾瀬ヶ原地区はヘリコプターやボッカさん(山小屋の荷物を上げ下ろしする専門の人)などによって、尾瀬沼地区は山小屋さんで出たゴミはヘリコプターで、ビジターセンター及び公衆トイレで出たゴミはビジターセンター職員さんによって運び出されています。 2.尾瀬のルールとマナー |