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沢を渡るときに流れをのぞき込むと、何種類かの魚を見かけることができます。尾瀬には10種類の魚が記録されていますが、なかでもイワナやフナが特に多く見られます。 明治から大正にかけて、尾瀬沼ではたくさんの魚貝類が養殖されたり、漁をするためふ化した魚を放流し数を増やそうという試みが行われていました。 釣り上げた魚はそのころの山小屋の食卓に出されたり、ふもとの旅館などで売られたりしていました。しかし、高冷地という特性を持つ尾瀬ではどの魚もあまりうまく育たず、この漁業は途中でやめてしまいました。 養殖・放流された魚の中にはイワナやヤマメ、ニジマス、ワカサギなど現在でも尾瀬沼や河川で見られる魚が多いことから、自然に棲みついた魚ばかりではないことがわかります。 現在では保護のために漁も自粛され、尾瀬の水辺は魚たちの楽園となっています。 もうひとつ、尾瀬で簡単に見つけることができるのがトンボです。尾瀬には約30種類以上のトンボが棲息していると考えられています。尾瀬には湿原や池糖、沼など豊富な水域があることから、トンボにとって棲みやすい環境となっています。また、夏でも30℃を越えることがなくふもとに比べ涼しいことから、高山の尾瀬はトンボたちの「避暑地」にもなっています。 |
☆調べてみよう!
□質問1 イワナの体にはどんな模様が入っていますか?スケッチしてみましょう。 □質問2 魚の養殖のほかに、昔は尾瀬沼で行われていたもので、現在では禁止・廃止されているものを調べてみましょう。 □質問3 トンボは幼虫の頃をどこで過ごすでしょう? ★学習コース |