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尾瀬の植物は900種類にもおよびますが、ひとつひとつをよく調べてみると、とても興味深い性質を持った植物があります。植物が子孫を残し、生き残るためには風や昆虫などを利用して花粉をほかの花へと運んでもらわなければなりません。そうして、うまく受粉されたものは実を付け、種をまき、また次の世代へと花を咲かせることができるのです。
花は虫たちに密を与える代わりに、花粉を運んでもらいます。花の蜜を吸うのは主にチョウやハチ、アブといった空を飛ぶ虫です。密の吸い方もさまざまで、チョウはストローのようなもので上手に、ハチやアブは体ごと花の中につっこむようにして密を吸います。この時、彼らの体には必ず花粉がくっつきます。そうして他の花へと移ると、みごと受粉が成立されるというわけです。 このように虫を寄せ付けないように工夫した植物が、尾瀬にはいくつかあります。湿原に7〜9月にかけて咲く、ノアザミという植物がそれです。この花の下の部分を触るとベタベタしています。この粘着質はいわばゴキブリホイホイのような役割をしていて、下から登ってくるアリを花に到達する前に捕らえてしまいます。人間が触ってもベタベタがわかるくらいですから、アリのような小さな虫にはひとたまりもないことでしょう。ノアザミをよく観察してみると、たくさんのアリ(時には小さな羽虫まで)が身動きがとれなくなっている姿を目にすることができます。また、同じように虫を捕らえ、自分の栄養にしてしまう食虫植物も数種類存在します。 |
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ノアザミ
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ナガバノモウセンゴケ
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☆調べてみよう!
□質問1 写真のモウセンゴケは食虫植物です。モウセンゴケについて詳しく調べてみましょう。 □質問2 みなさんの家のまわりにある「ゴキブリホイホイ」を持った植物を探してみましょう。 ★学習コース |